米国の政策不変なら米中激突は不可避=中国紙

            
  • 2015.05.25 Monday
  • 17:54
南シナ海で中国が行っている岩礁埋め立てなどを巡り、米中間の緊張が高まっている問題で、タカ派的な論調で知られる環球時報は25日、米国が工事中止をあくまで求めるなら、米中の戦闘は避けられないとする社説を掲載した。
社説によると、中国の岩礁埋め立てに対するフィリピン、ベトナムの挑発を米国が間接的に支援して以来、米中衝突の可能性はこれまでより高まった。
中国にとって岩礁埋め立ては、決して譲れない最低線。米国にとり、埋め立て中止がボトムラインで決して譲歩しないなら戦いは不可避となる。双方が自制すれば、衝突は避けられる可能性がある。しかし、米軍が教訓を与えようなどと挑発するなら、中国は尊厳を守るため戦うという。偶発的な衝突が起きる恐れもある。
国際社会で米中の軍事衝突の懸念が高まる中、社説のタカ派論調が各国の注目を集めている。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、台湾大学の明居正教授は「社説は、米中衝突に至る前提条件をたくさん指摘することで、却って中国が米国との衝突を望んでいないことを明確に伝えている」と話している。

フランス揚陸艦に中国買収説、すかさず否定の評論

            
  • 2015.05.19 Tuesday
  • 17:50
ロシアへの売却契約が破棄された、フランスのミストラル級強襲揚陸艦2隻が、中国に売られるのとの海外の報道に対し、欧米との外交的な摩擦や、価格が高すぎることなどを理由に「全くあり得ない」とする評論を、保守系の中国のニュースサイト「環球網」がこのほど掲載した。
評論は、電子掲示板への掲載の形をとっているが、中国のメディアに、一般市民の政治的意見がそのまま掲載されることはほぼない。国のシンクタンク、中国社会科学院のウエブサイトなども相次いで転載しており、海外の報道に対する中国の準公式の反応といえそうだ。
仏強襲揚陸艦「ディズミュド」2隻とフリゲート艦「アコニト」からなる仏艦隊が9日、1週間の友好訪問を目的に上海港に寄港。中国寄りの論調で知られる台湾紙・中国時報など、海外メディアが、仏強襲揚陸艦2隻を中国が購入する可能性があると伝えた。
評論によると、中国への売却があり得ない最大の理由は、米国による妨害だ。
米国は1989年以降、兵器と軍事技術の対中輸出を一貫して制限してきた。中国が旧ソ連の空母「ワリャーグ」を購入した際も、米国に阻止される可能性が高かった。2001年に9.11米同時多発テロ事件が起き、米国が反テロ活動で中国の協力を必要としたため、たまたま実現したのに過ぎない。 EUも1989年、加盟国による対中武器輸出禁止を宣言したが、法的拘束力はない。何を禁輸対象にするかは各国の判断に委ねられているが、米国の反発を恐れて完全な禁輸を続けている。
また、中国側の事情をみても、仏強襲揚陸艦を買う必要が全くないのだという。
評論によると、中国の武器輸入は「自国で生産できる兵器は買わない。先進兵器は必要な範囲で少しだけ買う。模倣できる兵器はなるべくまねる」との法則がみられる。
仏強襲揚陸艦は、中国製の071型揚陸艦に比べて先進性がなく、価格は6億ユーロ(約820億円)と数倍だ。中国海軍の規格に合わせて改造すれば、さらに巨額の費用が掛かる。乗組員をフランスで訓練することも必要になる。
中国が自主設計し、国産装備を載せた3万6000トンの揚陸艦2隻が近く完成する。中国の揚陸艦建造能力は既にフランスを上回る。評論によると「中国が外国軍艦を羨望する時代はとっくに終わっているばかりか、自国産兵器を誇る気持ちすらある」のだという。

鉄道計画変更に10万人抗議、衝突で流血も

            
  • 2015.05.05 Tuesday
  • 17:52

四川省広安市隣水県で16、17の両日、政府による鉄道計画の変更に抗議して、住民10万人がデモを行った。16日夜には、市民と警察が衝突し多数のけが人が出たもよう。警察車両数台も破壊された。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が17日伝えた。
市民側によると、重慶市と陝西省西安市間で計画中の高速旅客鉄道が、もともと隣水県と隣接の大竹県を経由するはずだったのに、広安市中心部しか通らない計画であることを、先ごろ、広安市長が漏らしてしまい、市民が不満を爆発させた。 もともと隣水県は広安市とは別の地域。しかし、広安市が市に昇格した際、隣水県は同市内に組み入れられた。隣水県民に不満もあったが、地元の振興のために物心ともに支援した。それなのに鉄道はやってこなかった。
デモは当初、秩序正しく行われていたが、警戒中の警察官が通行中の女児を盾で小突いて転倒させたことがきっかけで激化した。誰かが「広安の連中がけんかを売った」と叫ぶと、参加者が一気に怒りをたぎらせ始めたという。
目撃者によると、死者はいないが、重傷者は多数に上るという。
中国のメディアは沈黙しており、「隣水県」で検索しても、事件については何も表示されない状態だ。

中国安全情報サイトを開設しました。

            
  • 2015.05.01 Friday
  • 15:08
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